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サプリメントについて

サプリメントについて

当院では、治療の補完として、望ましいと考えられる場合にはサプリメントの活用をご提案させて頂いております。「バランスの良い食事を食べるだけで良いのでは?」とお考えの方もいらっしゃるかも知れません。
米国の著名な栄養療法家のマーク・ハイマン氏は以下の様に述べています。
「もし、人々が天然の(養殖じゃない)、新鮮な、オーガニックの、地産地消の、遺伝子組み換えがされていない、かつ、天然のミネラルや栄養素が豊富な土地ないしは汚染されていない海域で育てられた食べ物を食べる事ができ、野外で仕事や生活ができ、汚染されていない綺麗な空気を吸う事ができ、ピュアで新鮮なお水を飲めて、毎日9時間睡眠が取れて、毎日運動をし、ストレスが無くて、環境毒素にさらされない生活を送る事ができれば、サプリメントが不要だろう。」と。私も以上の考えはもっともだと思います。

2010年、英国ノースアンブリア大学で行われたKennedyらによる二重盲検試験(最も客観的な研究デザインの一つ)では、215名の30代から50代の男性215名が研究に参加し、マルチビタミンを服用したグループは、プラセボ(偽薬)群と比べ、活力が増して、ストレス度が低下し、作業後の精神疲労が少なくなった事が、統計的有意差を持って証明されました。

また国立精神・神経医療研究センターの功刀(くぬぎ)氏は、うつ病に関わる栄養素として、ビタミンB群、ビタミンD、鉄などのミネラル、オメガ3脂肪酸、トリプトファンなどの必須アミノ酸の不足を指摘しています。
例えば、ビタミンDが低いとうつ病のリスクが1.3倍上昇するとするRCT研究(最も客観的な研究デザインの一つ)(Khoraminyaら, 2013年)や、オメガ3脂肪脂肪酸のうち、EPA(エイコサペンタエン散)の濃度が60%以上の製剤は抗うつ効果があるとしたメタアナリシス研究(最も客観的な研究デザインの一つ)が挙げられます(Subletteら, 2010年)。

一方で私どもは、統合失調症や双極性障害の方に対する「サプリメントだけ」の療法は推奨しません。
こういった遺伝性の強い精神疾患に関しては、投薬治療を全て中止すると症状の再燃リスクが高くなると考えています。
例えば、1973年のアメリカ精神医学会のタスクフォース・レポートによりますと、ホッファー博士(分子整合栄養医学を創設した医師のひとり)による統合失調症に対するナイアシン治療の初期の研究には方法的欠点があると指摘し、後の研究でも「効果があるとは証明されない」と明らかになっています。
従いまして、統合失調症や双極性障害の方におきましては、サプリメント療法はあくまでも薬物療法の脇役、と考えて頂ければ幸いです。