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おくすり遺伝子検査について

おくすり遺伝子検査について

今すでに精神科のお薬を使い辛い副作用に悩まされている方が多くいらっしゃると思います。皆さんは「個別化医療」という言葉を聞いた事があるでしょうか。具体的には、個別の体質によってお薬の効き方や副作用の出方が違ってくるということを考慮した上で、出来うる検査により一人一人の体質に合わせた薬剤を投与し最大の治療効果を引き出す医療行為のことを言います。

例えば、最近の研究では「体内の葉酸の不足がうつ病や自閉症の症状と関連している」という結果がしばしば見られます。(Coppenら, 2005年/Gilbodyら, 2007年/Summersら, 2010年)もう少し詳しく述べますと「葉酸をうまく活用できる体質」のグループと「活用が苦手な体質」のグループに分けられるのです。健常者についても同様で、Summersらによる2010年の研究(MTHFR遺伝子変異)によれば、プレ(一歩手前の)更年期の健康な白人女性のうち、「葉酸をうまく活用できる体質」の割合が30%、「葉酸の活用が苦手な体質」の割合が50%、「葉酸の活用がとても苦手な体質」が20%である事が判明しました。(注意:人種間で各割合が異なります)健常者と比べ、うつ病や自閉症の方における遺伝子変異の比率はほぼ同じかやや高い程度ですが、遺伝子変異があれば神経伝達物質(ドーパミンやセロトニンなど)が作られにくくなる、老廃物(ホモシステインなど)がたまりやすくなる、などの理由で症状が悪化しやすく影響がその分大きいと言えます。

またCYP2C19という肝臓の酵素があります。これは多くの薬剤を代謝(別の物質に変え分解する事)する重要な体内の物質ですが、向精神薬に関して言えば、レクサプロやジェイゾロフト、セルシン、エビリファイ、ジプレキサ、アナフラニールなどが挙げられます。日本人のデータではCYP2C19の高活性型が34%、中活性型が50%、低活性型が16%の割合で存在します(NCBIデータベースより)。つまり高活性型の人は、薬剤の分解が通常より早く進みやすいので、お薬の効果が発揮しづらくなり、一方で低活性型の人は、薬剤の分解が中々進まず、血中濃度が過度に上がり副作用につながりやすくなります。

NAT2という遺伝子は、主にカフェインやベンザリン(睡眠薬)、リボトリール(ランドセン)(抗不安・てんかん剤)の代謝に関わる遺伝子です。カフェインは不眠や不安症状、副腎疲労症候群(別ページリンク)につながりやすく、精神疾患の不安定期や服薬中には中止が望まれますが、依存になりやすく中々止めていく事が困難な方も多く見られます。ベンザリンやリボトリール(ランドセン)はベンゾジアゼピン系であり、やはり依存が問題となる事がしばしばあります。日本人のデータでは、NAT2の高活性型が46%、中活性型が43%、低活性型が11%の割合で存在します(渡邊ら, 2000年)

当院での遺伝子検査の料金は、以下の通りです。MTHFR677T:自費(税込)6000円。CYP2C19:自費(税込)8000円。NAT2:自費(税込)10800円。
ご希望の方は気軽にご相談ください。

(EBS社・遺伝子検査パンフレットより抜粋)


(EBS社・遺伝子検査パンフレットより抜粋)