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独自の脳画像タイプ別診断について

エイメン博士のメソッド(独自の脳画像タイプ別診断)について

エイメン博士によれば、うつ病及び不安障害に関しては、7つのタイプ分類(純粋うつ型、純粋不安型、不安うつ混合型、過集中型、周期型、側頭型、注意散漫型)に分けられると述べています。
同様にADHDに関しては、7つのタイプ分類(典型的、不注意型、過集中型、側頭型、辺縁型、火の輪型、不安型)、過食症に関しては、5つのタイプ分類(強迫的、衝動的、衝動および強迫的、感情的、不安型)が可能であると言います。

しかし、当院ではエイメン博士によるタイプ分類を現在は行なっていません。
なぜなら、一人一人の患者が、明確にどれかのタイプに当てはまり分類できる、ということは滅多になくて、それぞれの要素を少しずつ持ち合わせている、という現状があり、必ずしもクリアに分類できるものではないと考えています。
当院からオーダーした100例以上の脳SPECT撮影(※現在は行なっておりません)の経験から言いますと、うつ病・うつ状態の方の大多数は側頭葉(大脳の両側面の部分)の血流低下(時に増加)を伴っていますので、大多数の症例は「側頭型」の要素を持ち合わせていることになります。

また特に一部のタイプ分類に無理があると感じられる事も不採用の理由の一つです。
例えば、不安型の方の脳画像において、大脳基底核という部分の血流が増えると博士は述べていますが、実際の脳SPECT上、目視で(医師の目で)確認できる程血流が増えていない事がほとんどでした。
また、純粋うつ型(辺縁型)の方の脳画像において、視床という部分の血流が増えると博士は述べていますが、同様の理由で多くの症例で目視では判別困難でした。(Drevetsらの1992年の研究によれば、「うつ病患者において視床の正中部で血流が増加する」という研究結果もありますが、これについては目視で確認できる程の差ではなく、コンピューターで割り出したわずかな差、という事ではないかと思われます。)

さらに脳画像に関しましては、上記の脳SPECT(脳の血流を少量の放射性物質を利用して測定する撮影法)の精度があまり良くないため、エイメン博士の推奨するQEEG(定量的脳波測定)をお勧めしています(QEEGについては、別ページをご参照ください)

以上の理由から、当院ではエイメン博士による診断・治療法のうち、脳画像によるタイプ分類や脳SPECTは行わないとしながらも、中身を十分に検討した上で、問診票や、エイメン式脳に良い習慣ノートの活用、QEEGなど、有用と思われる様々な内容を取り入れ臨床に生かしています。