契約同意書について

これは表向きは主治医との間との契約ではありますが、むしろ実際は自分自身に対する誓い・心がまえを確認するためのツールと考えて頂いて構いません。
歴史的に著名な精神分析の祖、フロイトはかつて「心理療法の主な目的は、個人の責任感(パーソナル・レスポンシビリティ)を増やしていく事である」と述べました。
また一方で支持的心理療法を開拓した心理学の巨頭カール・ロジャーズは治療の予後(治っていきやすさ)を推測するために、「自己責任問診票(Personal Responsibility Scale)」を使用しました。
最初から主治医にお任せする姿勢では疾患が治らず長期化する事が避けられない、という訳です。
以上の理由で、当院の契約同意書の中にも「本人の努力が8割、主治医の責任が2割の配分を常に意識し、主に自分の責任で治療できる様努力する」との内容などを盛り込んでいます。